ハゲをVRIO分析してみよう

ハゲ・薄毛というと弱み、悩みというネガティブな印象があるかもしれませんが、そうとは限りません。
自己分析を行うことで、弱みと思っていたことが強みに代わるかもしれないのです。
マーケティング視点により「ハゲ」を強みとして、キャリアアップに活かし、明るく生きていく方法もあるのです。

今回は「ハゲてる営業」にとっての「ハゲ」という資源について、VRIO分析を行いたいと思います。
企業の経営資源を分析するVRIO分析について分かりやすく説明するとともに、自己分析への応用例をお伝えします。

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VRIOとは

VRIOは、1980年代にJ.B.バーニーが提唱した戦略論であるRBV(リソース・ベースド・ビュー:内部資源理論)で使われるフレームワークです。
経営資源が競争優位の獲得に役立っているかを判断するための4つの視点の頭文字をとってVRIOとなっています。
その4つの視点は以下です。

Value(価値):その経営資源は、価値があるか?
Rarity(希少性):その経営資源は、希少性があるか?
Inimitability(模倣困難性):その経営資源はまねされにくいか?
Organization(組織力):その経営資源を活用するための組織体制があるか?

この4つは、上から順番に重要性が高くなっています。
上から順番に優位性があるかを見て行き、判定がNOであるならその時点で終了となります。

例えば、R:希少なものあったとしても、V:価値がなければ意味ないよ、ということです。
「ハゲ」については、企業の経営資源ではなく個人の特徴ですが、企業を個人に置き換えれば経営資源=能力・特徴といえます。

そのように置き換えて考えてください。
なお、SWOT分析もそうですが、VRIO分析においてもターゲットや競合によって、評価が変わります。
最初にも書きましたが、「顧客との関係性強化ができる営業」として勝負しており、競合は「髪がある営業」と想定しています。

V:「ハゲ」の価値

現在の営業は言われたことだけをこなすのではなく、顧客の課題を解決する提案型営業(ソリューション)が求められるケースが増えています。
顧客の課題を解決するためには、顧客との信頼関係ができていないと課題を聞き出すことすら困難です。
そのためにも、提案型営業にとって顧客との関係性強化ができる人材であることは必須となります。
その中で、「ハゲ」ていることはどのような価値があるでしょうか?
SWOT分析、クロスSWOT分析の回でも書きましたが、「ハゲ」の強みは以下のようなものがあります。

  • 顔(頭)をすぐに覚えてもらえる
  • ハゲをネタにして笑いが取れる
  • 弱点をオープンにし、信頼関係を築ける

これらの強みを活かすことで、顧客との信頼関係を「髪がある営業」より築きやすいと言えます。
すなわち、「ハゲ」は価値があるのです。

R:「ハゲ」の希少性

続いて希少性です。
SWOT分析の回でも書いたように、世の中で坊主にする人が増えています。
では、希少性がなくなってきているのか?というとそうではありません。

まず、坊主頭には「ハゲ」と「おしゃれ坊主」の明確な違いがあります。
「ハゲ」てるので潔く坊主にした人は「ハゲ」をネタに笑いが取れますが、「フサフサ」だけどおしゃれで坊主にした人は笑いが取れません。
したがって、単なる坊主というカテゴリーでくくるのではなく、最初の注)で書いたように「ハゲ」て潔く坊主にしているという人いう定義になります。

2009年に株式会社アデランスが発表した「世界の成人男性薄毛率」によると、日本人男性の薄毛の割合は26.05%だそうです。
4人に1人以上という結果です。
けっこう多いですね。
しかし、これはあくまでも「薄毛率」です。
判定基準は、生え際の後退、頭頂部やつむじ周辺の毛先減少が明らかに確認できる状態です。

ここで論じている経営資源「ハゲ」は、明らかに薄くなった頭を潔く坊主にしていることを言います。
そのため、日本人男性の薄毛率26.05%からさらに絞られるわけです。

つまり「希少性がある」といっていいでしょう。

I:「ハゲ」の模倣困難性

ここで論じている「ハゲ」(明らかに薄くなった頭を潔く坊主にしているハゲ)になるためには2つの関門があります。

1つ目の関門

1つ目の関門は、「明らかに頭が薄くなったていること」です。
髪がある人は「おしゃれ坊主」にはなれても、「ハゲ」にはどうがんばってもなれないのです。
まあ、自分で髪の毛を抜けば、できなくもないのですが。。。。

希少性のところでも書きましたが、日本人男性の薄毛の割合は26.05%です。
この人たちは「ハゲ」似なれる可能性が残されています。

2つ目の関門

2つ目の関門は、「潔く坊主にすること」です。
物理的には、坊主にすることは簡単です。
その辺の家電量販店で、バリカンを買ってくればすぐに坊主になれます。
物理的には、「模倣困難性は低い」かもしれません。

しかし、坊主にするというのには、超えなければならない心理的な障壁があるのです。

まず「自分は髪が薄い」という自分自身をを受け入れる必要があります。
多くの人はここを乗り越えることができないのです。

ちょっと気になるけど見て無ぬふりをする
自分はちょっと薄いだけでハゲじゃないし、と自分をごまかす
薄いかもしれないけど、髪型で何とかなるし、と偽る
というと言いすぎですが、「自分は髪が薄い」と受け入れるのにも心の壁があるのです。

そして、「自分は髪が薄い」と自分自身では受け入れたとしても、公表することにも抵抗があるのです。

  • どうやって髪を増やすか
  • どうやって薄毛を目立たないようにするか
  • どうやって薄毛がわからないようにごまかすか

といった方向に、ネガティブに考え、悩んでしまう人が多いのです。
そのため、育毛剤、発毛、増毛、AGA、カツラ、スカルプケア、頭皮マッサージなどの薄毛ビジネスが成り立っているわけです。

そう考えると、現状では「明らかに薄くなった頭を潔く坊主にしているハゲ」にすることは障壁が高いといえます。
つまり、「模倣困難性がある」のです。
※徐々に増えては着ているので、永遠に模倣困難性があるとはいえません。
経営資源の優位性は時代、社会によって変わるのです。

O:「ハゲ」を運営する組織力

「ハゲ」は個人の特徴なので、組織ではありません。
ですので、運営と考えて見ましょう。

「明らかに薄くなった頭を潔く坊主にしているハゲ」を持続的に運営するのは簡単です。
バリカン1つあれば継続できます。
というわけで、バリカンは買いましょう。
床屋に行ってもいいですが、お金かかりますので、個人的にはバリカンで自分で運営することをおすすめします。
(「ハゲ」の金銭的価値については別途論じます)

VRIO分析の結果

ここまで見てきた「ハゲ」のVRIO分析の結果です。
V:有
R:有
I:有
O:有

はい。持続的競争優位があることがわかりました。
「ハゲ」を仕事に活かし、明るい人生を送る道が見えましたね。
「ハゲ」「薄毛」を悩むのではなく、強みとしましょう。
※ちょっと無理やり感があるかもしれませんが、ご容赦ください。

実際のVRIO分析では、1つの経営資源だけではなく、複数の経営資源について分析します。
複数の経営資源を分析した結果、競争優位の源泉を見つけたり、逆に足りない部分を見つけて改善したりするのです。

「提案型営業」で言うと、「ハゲ」だけではなく、「コミュニケーション能力」「企画力」「商品知識」などの能力(経営資源)も重要です。
それらを含めて総合的に分析して、キャリアアップにつなげてみてください。

また、VRIO分析を自分が働いている会社、仕事についても同じように分析してみると、よりよい仕事ができるのではないでしょうか。
今まで見えなかったものが見えてくると思います。

VRIO分析だけでなく、SWOT分析してみるのもよいと思います。

ハゲのSWOT分析についてはこちら

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